【高齢者の体は酸性寄り?】
アルカリ性食品の健康効果と注意点3つ

ケアリエコラム>高齢者の病気/生活

高齢になると体の機能が徐々に低下し、ちょっとした食事バランスの崩れが健康に影響しますよね。特に最近注目されているのが「体をアルカリ性に保つこと」です。肌や免疫、関節の健康などさまざまな面での効果が期待されています。

一方で「本当にアルカリ性が良いの?」という疑問の声もあります。この記事では、アルカリ性と健康の関係、介護や日常生活での取り入れ方、注意すべき点について解説します。

 

”ざっくり”この記事でわかること

・高齢者は腎機能低下や食生活の偏りで酸性体質になりやすい

・アルカリ性体質は、血流や細胞機能・肌状態の維持・消化機能の維持に繋がる

・持病や薬との相互作用に注意しバランスを重視する


 

体のpHバランスと健康の関係

pHバランスが私たちの体に与える影響について、特に高齢者に多く見られる酸性傾向の背景などについてお伝えします。

1-1. pH値とは何か

体内のpH値とは、酸性・アルカリ性の度合いを示す数値で、0〜14までの範囲があります。7が中性で、それより小さいと酸性、大きいとアルカリ性です。

人間の血液や体液はおおむねpH7.35〜7.45の弱アルカリ性に保たれており、このバランスが崩れると体調不良や病気の原因になるといわれています。

1-2. 高齢者が酸性に傾きやすい理由と影響

高齢者は腎機能の低下や基礎代謝の減少、食事内容の偏りなどから体が酸性に傾きやすい傾向があります。

酸性に傾くと「疲れやすい」「免疫力が落ちる」「関節や筋肉の不調が出やすい」といった影響が出るといったことが起こります。

反対に、適度にアルカリ性を保つことは血流や細胞機能の維持に役立ち、肌の状態や消化機能にも良い影響が期待されます。

pH

特徴

酸性

・疲れやすい

・免疫力が落ちる

・関節や筋肉の不調が出やすい

アルカリ

・血流や細胞機能の維持

・肌状態の維持

・消化機能の維持

 

1-3. アルカリ性の誤解とバランスの重要性

「アルカリ性が健康に良い」という情報は一部で誤解されることもあります。体は常にpHバランスを自動的に調整しており、極端にアルカリ性に偏らせる必要はありません。

むしろ過剰な偏りは、消化不良や電解質バランスの乱れを引き起こす可能性があります。大切なのは「酸性とアルカリ性のバランスをとること」です。

アルカリ性・酸性食品と飲み物

アルカリ性食品は、体内で燃焼された後にアルカリ性のミネラルを多く残す食品のことです。野菜や果物、豆類、海藻類などが代表的で、これらをバランスよく摂ることがポイントです。

2-1. 主なアルカリ性食品一覧

アルカリ性食品は次のとおりです。

カテゴリー

具体例

特徴・健康効果

野菜

ほうれん草、ブロッコリー、にんじん

食物繊維やビタミンが豊富で、高齢者の便秘予防にも効果的

果物

バナナ、レモン、りんご、柿

間食やデザートに取り入れやすく、自然な甘みで満足感が得られる

豆類・海藻類

ひじき、わかめ、大豆製品

ミネラルが豊富で骨や筋肉の健康をサポートする

その他

梅干し・天然塩

アルカリ性食品の代表格。塩分に注意しつつ少量を活用すると良い

特に梅干しや海藻類は、アルカリ性が高い食品です。梅干しはすっぱいので酸性?と思うかもしれませんが、意外にアルカリ性食品なのです。これらの食品を意識して摂りましょう。

2-2. アルカリ性の飲み物

アルカリ性の飲み物は次のとおりです。

飲み物

特徴・健康効果

ミネラルウォーター

硬度やpHによって味やミネラル成分が異なる。好みと健康状態に合わせて選択可能

アルカリイオン水

まろやかな口当たりで飲みやすく、水分補給に適している

豆乳

生野菜ジュース

栄養補給と同時にアルカリ性を意識でき、嚥下に配慮してとろみをつけても良い

温かい飲み物

高齢者は冷たい飲み物より温かいお茶やスープのほうが体に優しい場合がある

 

2-3. 酸性の食品・飲み物

反対に極力避けるべき酸性の食品・飲み物は、次のとおりです。

カテゴリー

具体例

特徴・注意点

肉類

牛肉、豚肉、鶏肉

タンパク質が豊富だが、過剰摂取は酸性に傾けやすい

魚介類

マグロ、サーモン、エビ

栄養価は高いが、酸性食品に分類されるものが多い

穀類

白米、パン、麺類

エネルギー源だが、酸性寄りの食品

加工食品

ソーセージ、ベーコン

塩分・添加物が多く酸性度も高め

その他

白砂糖

血糖値も急激にあげる点からも極力避けたい

飲み物

コーヒー、紅茶、炭酸飲料、アルコール

摂りすぎると酸性に傾きやすく、特に高齢者は水分補給に注意が必要

主食である穀類も酸性食品の一つですね。すべてを避ける訳ではなく、摂り過ぎないなどバランスを意識すると良いでしょう。

アルカリ性食生活の実践法

介護や家庭でアルカリ性の食事を取り入れる際には、無理なく続けられる工夫が大切です。ここでは、毎日の食事に自然に組み込む方法や、水分補給のポイントを紹介します。

3-1. 無理なく取り入れるコツ

アルカリ性食品は、無理に増やすのではなく、普段の食事に自然に加えるのがコツです。例えば、朝食に果物を添える、昼食に海藻入りの味噌汁をつけるなど、小さな工夫から始めましょう。

また、茹でる・蒸すなどの調理法で栄養を保ちつつ、噛みやすく柔らかく仕上げると高齢者にも食べやすくなります。

3-2. 飲み水の工夫

1日の摂取目安は1.2〜1.5リットル程度。たとえ温かい水でも摂りすぎると体温を下げてしまい、免疫力を下げてしまいます。あくまで目安なので、個人の体調に合わせて、硬度やpHを意識しつつ、飲みやすい水を選びましょう。

また、水分補給は一度に大量より、少量をこまめに摂ることが大切です。

注意点と医療的配慮

アルカリ性食品や飲料は体に良い面がありますが、健康状態や服薬状況によっては注意が必要です。以下では、持病の有無や薬との関係、誤った認識への注意点について解説します。

4-1. 持病がある場合の注意点

アルカリ性食品や飲料は健康に役立つ一方で、腎機能低下や心疾患などの持病がある場合には特別な配慮が必要です。

例えば、カリウムを多く含む食品(バナナ、ほうれん草、豆類など)は、腎臓病の方に負担をかける場合があります。また、体内の水分バランスや血圧にも影響するため、かかりつけ医と相談しながら摂取しましょう。

4-2. 薬との相互作用

服薬中の薬と食品成分が影響し合う可能性もあります。例えば、利尿薬や降圧薬を服用している場合、特定のミネラル摂取量が治療効果や副作用に関わることがあります。

このため、自己判断ではなく必ず医師や管理栄養士に相談して調整を行いましょう。

4-3. 過信しすぎない

「アルカリ性=安全」と思い込まず、あくまで全体の食事バランスの中で考えることが重要です。

特にサプリメントや極端な食事法はリスクを伴う場合があり、栄養バランスを崩す原因にもなります。高齢者の場合、代謝や消化機能の低下により影響が出やすいため、摂取量に注意しながらバランス良くアルカリ性食品を摂り入れましょう。

まとめ

体を適度にアルカリ性に保つことは、高齢者の健康維持に役立つ可能性があります。ただし、過剰に偏らず、酸性・アルカリ性のバランスを保つことが大切です。

日々の食事や飲み物を少しずつ見直し、無理なく続けられる方法を見つけていきましょう。

 


 

 

介護コネクトでは、介護施設の情報掲載や資料請求はもちろん、プロの相談員「あなたのケアリエ」が介護施設・高齢者施設のご相談・ご紹介を承っております。

 

ご相談からご紹介、ご入居まですべて無料です。あなたにぴったりな施設をご紹介いたします。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

-この記事の執筆者-

ケアリエコラムチーム

「介護コネクト」のコラムを執筆するチームです。介護や高齢者の健康・生活に役立つ情報をご紹介します。

 

この記事の関連記事

【シニアに便利!】 暮らしを支える実用アプリ3選とは?

スマホで暮らしを快適にする実用アプリをご紹介。服薬サポートや…

スマホで暮らしを快適にする実用アプリをご紹介。服薬サポートや…

【年金だけで足りる?】 老後資金の不足額と60代・70代の資産運用ポイント

  「年金だけでは生活できないのでは?」近年、こういった不…

  「年金だけでは生活できないのでは?」近年、こういった不…

【高齢者の体は酸性寄り?】 アルカリ性食品の健康効果と注意点3つ

高齢になると体の機能が徐々に低下し、ちょっとした食事バランス…

高齢になると体の機能が徐々に低下し、ちょっとした食事バランス…

【高齢者の熱中症対策】 高齢者は熱中症発症率1位!原因・予防法・発症時の対応を解説

今年の夏、北海道でも記録的な暑さが観測されました。2025年…

今年の夏、北海道でも記録的な暑さが観測されました。2025年…

【高齢者の口の健康】 口の健康を保って認知症や病気を予防しよう!

人生100年時代を迎え、健康寿命を延ばすことがますます重要に…

人生100年時代を迎え、健康寿命を延ばすことがますます重要に…

【老後の一人暮らし】 満足度や不安、一人暮らしを楽しむポイントを解説

近年、老後の一人暮らしの世帯数が増加傾向にあります。 これ…

近年、老後の一人暮らしの世帯数が増加傾向にあります。 これ…

【睡眠不足と認知症の関係】 認知症予防に効く5つの睡眠習慣

「最近、よく眠れないな…」と感じることはありませんか?忙しい…

「最近、よく眠れないな…」と感じることはありませんか?忙しい…

【指先の運動で認知症予防】 効果的な指体操と暮らしに取り入れたい習慣を紹介

「最近、名前が出てこない」「親が物忘れを気にしている」といっ…

「最近、名前が出てこない」「親が物忘れを気にしている」といっ…

北海道限定介護コネクトの電話番号 お問い合わせ