【認知症の介護拒否】
拒否する原因と対応方法4つのポイントを解説
ケアリエコラム>介護関連
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認知症の方を介護するなかで、用意された食事を食べない、お風呂に入らないなど、介護を拒否される場合があります。本人のことを思ってやっているのに拒否されてしまうと、気持ちまでも否定されたようで、とても悲しくなります。一方で、どのような対応をしたら良いか分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では「介護拒否」を「認知症に罹患している方が、様々な理由で介護を嫌がること」と定義し、その原因を探るとともに、適切な対応方法を解説します。
介護拒否とは
介護拒否とは、被介護者(介護される側)が介護を拒否することです。具体的には、食事、更衣、入浴、服薬の拒否などが挙げられます。
これらの拒否があることで、日常生活に支障が出るばかりでなく、介護者にとっては精神的負担が増え、ストレスの大きな原因となります。
拒否する原因4つ
介護を拒否する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。考えられる原因は次のとおりです。
認知機能の低下
認知症による認知機能の低下が、介護拒否を招きます。食事、入浴、排泄などの日常生活において、その必要性や意義が理解できなくなり、それを促す介護者の声・行動が疎ましく感じるケースです。
羞恥心
羞恥心とは、被介護者が感じる恥ずかしさ・恥じらいです。介護を受けることに対して、羞恥心を感じてしまい、結果として介護を拒否してしまうケースです。
特に異性による介護には恥じらいを伴いやすいため、本人が恥ずかしいと感じる気持ちを理解、配慮せぬまま介護すると、拒否されることがあります。
自分でできるという自負
認知症の方には、自分でできるという自負がある方もいます。「自分でできるから構わないでほしい」「自分の好きなようにやりたい」「人に頼みたくない」などの理由で拒否してしまうケースです。これらは、自身のADLに対する理解が十分でないことや、自立心が強い方に見られます。
現状に対する不満の現れ
現状に対する不満が、介護拒否という方法・行動で現われるケースです。日常生活が不自由になったことで、思ったように行動ができないことや、自分のペースで生活を送ることができなくなったことに対し、大きな不満やストレスを感じ、介護を拒否してしまいます。
拒否された時の対応方法5つ
介護拒否をされたときには、どのように対応したら良いのでしょうか。各シーンに合わせて、適切な対応方法を記します。
食事の拒否
食事の拒否は、食事の必要性を理解していないことで起きることがあります。対策としては、空腹のサインを見逃さずに、食器を変えたり、あらかじめ献立を見える化しておくなどの工夫があります。無理に食べさせることは、かえって興奮や混乱の原因となるため避けましょう。
更衣の拒否
更衣の拒否は、着替える理由が分からない、着替えることに羞恥心を感じるなどの理由で起こります。対策としては、更衣の必要性を丁寧に説明するとともに、納得してもらうことが重要です。本人のペースで着替えられるよう環境を整えることも重要ですが、どうしても難しければ、(衛生上問題がなければ)無理せず着替えないことも一つの方法です。
入浴の拒否
入浴の拒否は入浴の必要性を理解していない、服を脱ぐことに羞恥心がある、入浴自体が面倒くさい、入浴に不安・恐怖があることで起きます。
対策としては、次のことが考えられます。
無理に入浴させることは興奮・混乱の元となるので、入浴させない方が良いと判断した場合は、清拭や足湯などの代替手段を取ることも検討しましょう。
服薬の拒否
服薬の拒否は、服薬の必要性を理解していない、服薬自体が嫌・不安ということが原因で起きます。対策としては、穏やかな声かけで服薬を促すとともに、「この薬を飲んだあと、◯◯をしましょう」などの変化を加えると良いでしょう。
それでも難しい場合は、無理して薬を飲ませるのは避け、速やかにかかりつけ医や薬剤師に相談し、薬の種類や剤形、服薬時間の見直しを検討しましょう。
介護サービスの利用拒否(例:デイサービス)
デイサービスの利用拒否は、行き先が分からない、デイサービス利用の目的が分からないなど、見知らぬ人と関わりたくないなどの不安が原因で起きます。次のような対策が考えられます。
デイサービスに対して不安を感じていれば、普段からセンターの様子を映した写真を見せておき、利用の際に写真を見せながら安心させることも一つの方法です。
上記を実践しても拒否がある場合には、無理して利用させるようなことはせず、時間を置いて再度声掛けしてみると良いでしょう。また、現状についてデイサービスの職員や、担当のケアマネジャーに情報を共有し、利用を促す人を変えることも検討しましょう。
対応方法のポイント
対応方法のポイントは次のとおりです。
施設入居の検討
介護拒否が頻発して、手に負えない場合には、決して家族だけで抱え込まず、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談しましょう。また、自宅での生活が難しければ、介護施設への入居をおすすめします。
施設へ入居すれば、介護者の負担が軽減されるとともに、認知症の方にとっては安心して過ごせる環境が得られます。ただし、施設入居には経済的な負担や、環境の変化による大きな心理的負担が伴います。このような様々な課題をふまえたうえで、担当のケアマネジャーに相談して、状況に合わせた施設選びができるようにしましょう。
認知症の方が入居できる施設は主に「グループホーム」です。グループホーム以外にも入居可能な施設もあります。詳細は介護コネクトまでお問い合わせください。
介護コネクトでは、ご相談者様にあったご希望の施設をお探しいたします。「介護施設がたくさんあって違いがわからない」「見学に行くことはできる?」など、些細なことでも大丈夫です!お気軽にご相談ください。
まとめ
認知症の方の介護拒否には、様々な原因や理由があります。介護者側からすれば、精神的負担が大きくなりますが、認知症の方の気持ちや不安を理解し、適切に対応するようにしましょう。
-施設探し・介護のご相談は介護コネクトにお任せください-
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