介護施設を探しているご家族から見た視点<br />~三浦恵美里さん・三浦豪太さん~<br />|北海道札幌市周辺の介護施設を探すなら「介護コネクト」

介護施設を探しているご家族から見た視点
~三浦恵美里さん・三浦豪太さん~

介護の声

 

浅沼:本日はリモートでインタビューにご参加いただきありがとうございます。

このインタビューでは、介護施設を探しているご家族にヒントとなるお話を提供したいと思いまして、三浦雄一郎さんのお子様である三浦恵美里さんと豪太さんにお話を伺わせていただきます。宜しくお願いいたします。

 

三浦(恵・豪):宜しくお願いします。

要介護状態のご両親についての「困りごと」や「不安」

 

浅沼:早速ですが、ご自宅に住んでいたご両親が要介護状態になった際に、家族としてどのようなことにお困りや不安を感じたのでしょうか?

 

三浦(恵):父が自宅戻った時点で要介護4であったので、自分で歩くことはできても、誰かの介助がなしでは生活を維持することが難しい状態でした。なんとか兄弟3人でサポートをするようにしていましたが、自宅には、父と母二人で暮らしていましたので、夜間私たちがいない時に何かあったらと思うと不安でした。

 

浅沼:確かにそうですね。皆さんお仕事もあるし、恵美里さんは東京と札幌を月に何度も往復することになりますから大変でしたでしょう?

 

三浦(恵):苦と感じたことはありませんでした。とはいえ、姉弟でローテーションを組んで両親宅に通うだけでは大丈夫かなと思うようになってきたのです。

といいますのも、年齢とともに母にも変化がみられるようになってきまして、今までできていた家事がおろそかになり、同じ食材を繰り返し購入して腐らせてしまったり、時には台所の火を消し忘れたりすることも見られたりしました。認知症の入り口かな?と感じて、両親だけの時が心配だったからです。 

 

お母様への説得~サ高住への入居

浅沼:やはり、このまま自宅では難しいという判断にいたったきっかけは、ご両親だけでは生活に危険が及ぶかもしれまいという状態が見られたからですか?

 

三浦(恵):そうですね、ただ、リハビリの方にも来ていただいていましたし、ヘルパーさんには定期的に掃除や身の回りのことをやっていただいていました。ただ母は自分がそういう世話を受けるということに対して拒否が強かったので、ヘルパーさんのお掃除も父の部屋だけでした。しかし、母だけではできないこともありましたので、私達兄弟がそこはカバーするという形で都度自宅に行って世話をしていました。その状態が約1年半続きましたね。

 

浅沼:そのような時を経て、今は素敵な場所を見つけられましたが、どうやってお母さまを説得したんですか?

 

 

三浦(恵):そこは、弟(豪太)がうまく母を説得していました。母が施設に入る必要があるのではなく、父が施設に行かなければならないので、それをお母さんに支えてほしいという話し方をしていました。

そして、今現在住んでいる自立型のサービス付き高齢者住宅ですが、母は移り住んだ時にずっと病院にいると思っていたようです。父の付き添いで自分も入院していると思っていたらしく、「いつお父さん退院するの?」って言っていました。笑

 

そのくらい、母は認知が進んでいたのかもしれません。でも、今は母も落ち着きましたね。

年末年始には、家族でそろって自宅に戻ったんですが、母が「早く帰りたい」って言うんです。大晦日を過ごしてみんなで久しぶりにゆっくりしようと思っていたのですが。笑

そのくらい今のサービス付き高齢者住宅が気に入ったのだと思います。

 

三浦家の絆

 

 

<左:豪太さん、右:三浦雄一郎さん>

浅沼:三浦家は本当に仲がいいですね~。ご兄弟がとても親思いですよね。

 

三浦(恵):私達兄弟は、小学校時代は家族でよくキャンプに行ったりしていましたが、小学校卒業してから留学などで親元から離れたこともあり、今自分たちが大人になってまた昔のように家族と一緒に動けることが本当に楽しいんです。

 

三浦(豪)が11歳の時には、父のキリマンジェロ遠征やエベレストなど海外を一緒に冒険して時間を作っていたので、今両親の介護もその延長線上にあるような気がしています。

 

浅沼:そう言った思い出の積み重ねが家族の絆を形成するのですね。本当に素敵なご家族です。介護は、介護施設の職員が利用者の世話をするだけではその方の不安を解消することは限界があります。こうした家族の愛情と施設側の気配りある対応があって初めて、利用者に安心した生活を送っていただくことが出来ます。

 

家族全員の「安心」

 

 

<三浦雄一郎さんの昨年の誕生日、テイネ山頂での記念登山にて

 

 

浅沼:ご自宅からサ高住に移られて、ご両親への関りや気持ちに変化はありますか?

 

三浦(豪):両親が自宅に住んでいた時には、二人とも90歳間近で、母もいろいろできなくなってきたことが増え、食事をしっかりとれていなかったように見えました。しかし今はサ高住に入って、生活の基盤がしっかり出来て、たちも自由に行き来できるし、一緒に食事もできるので、気持ちの上ではとても安心しました。

 

三浦(恵):サ高住に入って、生活の基盤が落ち着いたのは大きいです。自宅だと服薬を忘れたりしていましたが、ここだと職員の方がちゃんと服薬しているか確認してくれますから安心です。あとは常に身の回りを清潔に保っていただけるのは嬉しいですね。

両親が自宅に住んでいた時には、夜二人だけにするのが心配で、札幌に引越してきた豪太が泊りに行っていました。でも、今は24時間職員の方が常勤していただけるので、私たちにも心の余裕が出来て、両親を最大限楽しませることに時間を使えるようになったのは大きいです。

 

浅沼:施設を探されているご家族の中には、ご両親を施設に入れることが「後ろめたい」と言われる方もいます。

 

三浦(恵):後ろめたいというよりも、自宅から離すのが可哀そうだという方が大きいかもしれません。理想的なのは確かに家族と一緒に最後の余生を送ることだと思いますが、時代も変わり子供達も年齢を重ねそれぞれに生活があり、背負っているものもある中で、親の心配が出てくると気持ちに余裕がなくなりお互いにとって良くない状態になると思います。

 

 

浅沼:親の健康状態の変化によって外部サービスに上手に頼ることは必要ですね。

 

 

三浦(豪):そうです。両親が今まで通りの生活基盤を維持される、そして何かあったら病院に連れて行ってくれる、リハビリのためのタクシーを頼んでくれる、こういった細かなことが実は両親の生活を守るうえで大切なことです。そして何かあったら必ず「報告が来る」というのも嬉しいです。

普段の生活のプラスアルファーを補ってくれるところが非常に助かっています。

 

 

浅沼:なるほど、施設側で利用者のお世話をするだけではなく、何かあったら家族への「報告」がしっかりされているかどうかは施設を選ぶ時のポイントですね。

 

 

三浦(豪):はい、そこはしっかり観てくれているという「安心感」に繋がります。僕たちにとって、両親が施設にいると「命の安全」は守られているという感覚は大きいです。

 

 

三浦(恵):報告は電話だけではなくメールでも来ますのですごく安心です。

 

浅沼:施設側の「日常の報告」という配慮がご家族の気持ちの余裕を作りだしているということに気づかされました。ありがとうございます。その余裕が、ご両親を支える原動力になるんですね。

 

家族皆が「幸せ」に暮らすために

 

<写真:今年の6月、お母様の誕生日にて

 

浅沼:最後に、施設を今現在探されているご家族に何かアドバイスをいただけましたら嬉しいです。

 

三浦(恵):昔の日本だったら二世代、三世代が一緒に暮らしていて、両親が老いることを自然に目にしていましたが、今は、個々に家族を持ち暮らしを持っている中で、久しぶりにご両親に会って、いざ両親に変化がみられると面食らうこともあると思います。

 

私もそうでした。最初は私も介護サービスを使うということに抵抗がありましたが、初めてケアマネジャーを紹介され、介護保険を説明してもらい、サービスの内容を理解してくると解決策も多様に選べることが分かりました。

ですから両親の変化にパニックになってオロオロするよりも、早め早めにこういったサービスを利用したほうが、冷静に余裕のある気持ちで両親と向き合え、かえって今まで以上にいい関係ができると思います。

 

 

浅沼:ありがとうございます。施設探しはご両親のためでもありますが、実は家族の精神的な負担を誰かに持ってもらうという意味が大きいかもしれません。ご家族の気持ちが楽になることが実は、ご両親とあらたな家族の団欒を築くことに繋がるのですね。

本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

 

三浦(恵・豪):ありがとうございました。

 

 

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